旅日記 and 写真

2012/01/05~11 冬の東北

東日本大震災の被災地の慰霊も、かねて冬の東北へ行ってきました。途中雪景色の三春の滝桜を期待して福島県三春町へ寄りました。残念ながら雪景色ではありませんでしたが、古木の枝振りは見事でした。

仙台青葉城は、雪景色でした。昭忠塔の上にあるべきトビの像が大震災のため崩落していました。伊達正宗の像は健在で、青葉城跡から仙台市内を心配そうに見つめていました。松島海岸は島々が自然の防波堤になりお土産屋さんなどは、浸水はしましたが津波に流されることなく営業していました。

ホテルのある塩竈へ・・・

202段の石段を登ってまだ初詣のにぎわいが残る塩竈神社へ行きました。

大震災の犠牲者の供養と被災地の復興を願いお参りをしました。カミさんがおみくじで「大吉」引き当てました。「こいつは春から縁起がイイわい」と境内で見栄を切りはしゃいでしまいました。

 

6日は国道45号線をひたすら北上し南三陸町、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石、陸前山田、宮古と東日本大震災の被災地を訪れました。テレビなどでは見ていましたが、どこの町も家の基礎だけと鉄筋のビルの4階まで被害をもたらした津波の爪痕の中に立つと、荒涼とした景色とがれきの山そして埃っぽい空気を感じて、足がふるえ涙が流れてきました。

各地で黙祷と合掌をし犠牲者の供養と復興を願いました。そして、5年10年20年・・・と忘れないで支援して行かなければと思いました。

 

7日は小岩井農場へ・・・雪の中の一本桜と岩手山ちょっと雲で隠れていましたが絶景でした。、田沢湖のたつ子像は裸で雪をかぶっていて寒そうでした。そして豪雪の乳頭温泉鶴の湯へ・・・下からぷくぷくと湧き出ている乳白色のお湯と見渡す限りの雪景色と雪降る中の露天風呂は、大満足でした。角館の武家屋敷も大雪の中で黒い塀と雪のコントラストが、きれいでした。家々には見事なしだれ桜の古木があり、春になればまた格別の景色になります。

 

8日は十和田湖へ・・・ 発荷峠展望台から見た十和田湖は、青い湖面と対岸の山がきれいでした。湖畔の雪道を歩き乙女の像で記念写真をパチリ。なぜかカミさんは十和田神社の狛犬の表情に大喜びでした。奥入瀬渓流も雪の中渓流までおりて堪能しました。帰りに寄った松川温泉の混浴露天風呂はに若いカップルが二組入っていました。

(大変良かったです。)

 

9日は岩手山がきれいに見えたので、もう一度小岩井農場の一本桜が見たくなり遠野へ行く前に反対方向ですが行きました。岩手山がくっきりと見え一本桜の凛とした景色に感激でした。カッパを見たという住民がたくさんいる遠野のカッパ淵へ・・・本当にカッパがいそうな雰囲気漂うところです。カミさんが、五百羅漢を見たいというので雪の山道を登ってたどり着いたが、五百羅漢様は雪に埋もれて雪のおまんじゅうになっていました。6日に寄らなかった陸前高田の一本松へ・・・高田松原は2キロにわたって7万本の松が植えられていました。今回の津波で奇跡的に流されなかった松の木ですが、いろんな手立てを施したそうですが、最近のニュースでは再生は無理なようです。この一本松の姿が、なんとも愛おしくもう一度奇跡を起こしてほしいと願うのは、私だけではないと思います。

 

10日はいよいよ世界文化遺産の毛越寺、中尊寺へ・・・雪景色の毛越寺浄土庭園も乙なものです。金色堂へ行く前に 讃衡蔵(中尊寺ほか山内寺院の文化財を収蔵・展示する施設)で1962年(昭和の大修復)のビデオを見てから復堂の中にある国宝建造物第1号の金色堂を見学しました。ガラス越しですが、屋根以外オール金箔、柱の細密な螺鈿細工など見ていて飽きません。奥州藤原氏親子四代の御遺体がここに眠っています。

 

11日会津若松へ・・・鶴ヶ城も雪の中です。お城の雪景色もいいものですよ。カミさんが行きたかった飯盛山にあるさざえ堂は、不思議なお堂です。らせんの回廊を上がって降りてくると入り口とは違う所に出てきます。さざえの貝がらの様になっているのでさざえ堂です。会津白虎隊士の墓をお参りし遠くに鶴ヶ城が小さく見えました。ここから鶴ヶ城の煙を見て16、7歳の幼い隊士が自決をしてしまった悲しい歴史の場所です。

 

日本は、四季の美しい国です。

今回は冬の東北を堪能しましたが、桜咲く春、新緑の初夏、紅葉の秋にも訪れたいものです。

 

走行距離 2,459Km 雪道を走り続けた愛車 ワゴンR お疲れ様そしてありがとう!

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